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書評

読んだ分だけ書いていこう。どれもとりあえず1周は読んでいる。
評価基準がだんだん定まってきた。世界設定がおもしろいもの、かつ完結したものは評価高め。
htmlの実験ページも兼ねる。
1行がだいぶ長いのでウインドウを横に広くしていただければ幸い。
・新規やら・追記したらマークを置いてみる。

59評価
作者 作品名・レーベル 感想 評価(10)
-あ行 21      
日日日 アンダカの怪造学(1〜3)
・角川スニーカー文庫(続刊)
現代学園異能。怪物召喚学というような学問がある。
あらゆるネーミングセンスが奇抜だが、舞台もキャラも魅力的に描かれている。
3巻で第一部完になっており、これからの展開に期待。
日日日 狂乱家族日記(1〜4)
・ファミ通文庫(続刊)
怪物家族ファンタジー。こりゃ本当にすごい。ワンマンアーミーの父、猫娘型電話の妻、
良識ある喋るライオン、鬱持ちの鬼娘、純朴な生物兵器、男らしいオカマ、宇宙クラゲ。
よくここまで突飛なチョイスができるものだ。
勢いのあるストーリーと、それぞれに追加されていく設定の数々。笑うしかない。
あくたゆい BLACK JOKER 少女たちの方程式
・富士見ミステリー文庫(単巻)
現代学園推理系。米国大学の数学者に手紙が届き、13日後に殺されるという話が主軸。
主人公はほぼ完璧超人だが、ヒロインキャラのおかげで人間味が増している。
主役ヒロインのどちらも女性なのはやっぱり流行かな。友情の話。
アサウラ 黄色い花の紅
・集英社スーパーダッシュ文庫(単巻)
現代ガンアクション。拳銃所持が許可された日本でのヤクザ抗争の云々。
作者がガンマニアなんだろうな、と思わせる銃説明の多さ。他の部分を忘れるくらいだ。
同じ客層以外だと辛いのでは。メインキャラが女性かつ片側が同性愛者なのは流行りか。
あざの耕平 Dクラッカーズ(1〜7+短2)
・富士見ミステリー文庫(完結)
学園に蔓延するドラッグを中心とする現代異能ファンタジー。
ラノベ層にウケる要素を詰め込みつつ、心情描写や世界設定がよくまとまっている。
アクションパートとのバランスがよい。テーマは愛。
あざの耕平 BLACK BLOOD BROTHERS(1〜5+短1)
・富士見ファンタジア文庫(続刊)
人間と吸血鬼が共存状態にある香港島「特区」における、現代異能退魔。
新シリーズになってもウケる要素の詰め込み方がうまい。
安定して読める。
あらいりゅうじ 影踏みシティ
・竹書房ゼータ文庫(単巻)
現代青春旅行+幽霊。
少年がくだらない日常を捨て、少女の幽霊が憑いた原付バイクで無頼の旅に出る話。
プラトニックな恋愛小説だろうか。続きが出るなら読もうかな、と思うくらいの爽やかさ。
6.5
郁雄/吉武 クイックハルト
・文芸社(自費出版:単巻)
Web上でレビュー献本の希望者を募集しておられたので応募。リンクを貼っておく。
タイムトラベル風SF。アクション要素はあるが、まったく燃えないのでどうでもいい。
異様に読みにくい。ここまで読み終わるのに時間の掛かった単巻小説は他になかった。
個々の設定には面白いと部分もあるが、文章力のせいか生かしきれていないようだった。
淡々と語られるストーリーには起伏がなく、さっぱり盛り上がらないうちに終わった。
読み終わってから「あれ、山場はどこだったんだ?」と思ってしまったほど。
どこを楽しめばいいのかわからない作品だった。ストーリーの主軸はどこだったのだろう。
描写量も上下幅が激しく、設定を貼り付けているだけか、と思える部分があった。
「さらりと流す」程度の設定文章量ではなかったと思う。
一部人物描写には異様なこだわりが見えるので、そのこだわりが全体へ向けばよいのでは。
イセカタワキカツ 式神宅配便の二宮少年
・富士見ミステリー文庫(単巻)
学園伝奇風ファンタジー。児童文学っぽいが、読点をほぼ入れない斬新な書式。
こんなんでも出版されんのか……? ちょっと感動した。
壱乗寺かるた さよならトロイメライ(1〜6+短1)
・富士見ミステリー文庫(続刊)
学園偽異能ミステリー。どこに偽がかかってるかは言わない。
GM含めて全員が悪ノリしたTRPGのようだ。大変微妙。
岩井恭平 消閑の挑戦者(1〜3)
・角川スニーカー文庫(続刊)
近未来異能。異能持ちは自らの思考力と身体能力をブーストする、よくあるもの。
巻ごとに違った天才との戦いを描いているが、主人公が最強の天才なので負けはない。
敵の描写もよくできているとは思うのだが、何かパンチがない。普通。
岩田洋季 月の盾
・電撃文庫(単巻)
現代シリアス。特殊な絵画を描く少女との触れ合いと、才能を妬む世間を描いている。
それぞれの要素はよくできていて、一気に読める。ただ、何かが足りない。
4.5
岩本隆雄 ミドリノツキ(上中下)
・朝日ソノラマ文庫(完結)
青春SF。30億人の見た同じ夢から、現実の世界各地へと現れた謎の杖を巡る話。
最近のラノベよりよほど読みやすく面白い。そういえば星虫の人だった。
うえお久光 悪魔のミカタ(1〜13)
・電撃文庫(完結)
現代学園異能。悪魔のアイテムを巡る云々。
途中で展開を大幅転向、主人公の変更が行われたが、結局打ち切り展開で終わり。
品のない展開が多いが、いまいちエログロのセンスがない。
宇本京平 銀色の髪のアギト
・MF文庫J(単巻)
近未来ファンタジー。同名映画のノベライズ。
どこかで見たような感じ。スタジオジブリ+ガイナックス/2くらい。それなりの面白さ。
岡崎裕信 フレイアになりたい
・集英社スーパーダッシュ文庫(単巻)
学園異能退魔。風水五行と別神話のごった煮。
それぞれの場面がバラバラな感じがする。メインキャラは女性ばかり。
時流に乗っただけかな? 微妙です。
2.5
丘野ゆうじ TOKYO・ゼロハンター(1〜3)
・集英社スーパーダッシュ文庫(完結)
現代異能退魔。怪物の力で変質した主人公が云々。
ひどく読みにくい。擬音と空白の配置にセンスがないのが原因だろう。
小川一水 第六大陸(上下)
・ハヤカワ文庫(完結)
少女が抱く「月面に結婚式場を建設する」という夢のため、数々の困難を乗り越える話。
技術開発競争、国家間取引、未知の脅威、そして少女の本心に立ち向かう人々を描いている。
こういう宇宙開発ストーリーは個人的に大好きです。1回消してしまったので書き直し。
小川一水 ファイナルシーカー
 レスキューウィングス
・MF文庫J(単巻)
現代レスキュー+幽霊。
主人公は幼い頃に「人を救うことに強迫観念を抱く少女」の霊に取り憑かれ、その思想に染まっていく。
災害支援に行く自衛隊の姿を描いており、緊迫感がある。例のないジャンルのためか引き込まれる。
中国が絡んで来るのは作風かな。
6.5
荻野目悠樹 撃墜魔女ヒミカ(1〜3)
・電撃文庫(完結)
仮想空軍と魔法。違和感が作品のテーマだろうか。
空軍が出てくるとイマイチになる作品が多い。雰囲気はそこそこいいだけに残念。
織田兄第 ハノン〜君の目指す明日へ〜
・ソフトバンクGA文庫(単巻)
SF学園異能。主人公のもとへ現れた不思議な少女のために、奇妙な事件に巻き込まれる。
そして実は……というラノベ的テンプレート。読みやすいのは評価したい。
-か行 9      
花凰神也 死神とチョコレートパフェ
・富士見ファンタジア文庫(単巻)
学園異能コメディ。天使と死神と芸人風ノリツッコミが全て。
半年置くと風化しそうな文章。カードキャプターさくらにしか見えない表紙が目印。
勢いはあるのだが、いまいち。続編が出るようだ。
2.5
鏡貴也 伝説の勇者の伝説(1〜7 短5)
・富士見ファンタジア文庫(続刊)

中世風魔法ファンタジー戦記。主人公は最強の暗殺者と成り上がった新王。
よくある設定で素直なストーリーなのだが、変なキャラ設定のため微妙。
ギャグ設定のままシリアス展開されて微妙な気分。ギャグ一辺倒の短編はまあいい。
滑った設定に見えるが、押し切っているから大丈夫なのか?それがなければ普通。

3.5
柿沼秀樹 ウォー・ジェネレーション 放課後防衛隊
・ソフトバンクGA文庫(単巻)
近未来学園SF防衛隊。Web展開の宇宙防衛ゲームが現実だったという話。
一人称の思考が「現代の女子高生らしきもの」のためか大変読みにくい。
ページの7割が独自用語のページがあって溺れかけた。銃器用語と一緒か。
加藤聡 走って帰ろう!
・集英社スーパーダッシュ文庫(単巻)
現代スポーツ。主人公は親の残した借金を返すため、闇競輪選手に身を落とす。
設定の割に悲壮感はなく、自転車レース小説として読める。爽やか。
神坂一 スレイヤーズ(1〜15完 短15)
・富士見ファンタジア文庫(続刊)
ゲーム的中世魔法世界。1巻でラスボス倒したのが最後まで響いていた。
第2部で小さくまとまり、短編は巻が進むほど同人誌化。ところどころは面白いのだが。
読み返してみたが、不思議なくらい薄っぺらい。ライトノベルと言う言葉を体現している。
フォントサイズ変えと効果音は、後発のラノベに引き継がれた悪癖だろうか。
神坂一 ロスト・ユニバース(1〜5)
・富士見ファンタジア文庫(完結)
世界設定を共有した宇宙戦艦ファンタジー。SFとは呼ばない。
単品としてみればそこそこ面白いけども、佳作なのだろう。スレイヤーズよりは好み。
メディアミックスを目論んで潰れた作品という印象がどうにも強い。ヤシガニよ。
3.5
神崎リン イチゴ色禁区
・角川スニーカー文庫(単巻)
現代異能。大きいお兄さんの宮司と幼女の巫女が、幼女に化けたご神体を探して右往左往する。
幼女趣味のある人なら楽しめるのではないですかね。全般的にそういう話。
川上稔 パンツァーポリス1935
・電撃文庫(単巻)
世界大戦ベースの戦闘機ファンタジー。都市シリーズへ続く第一巻とすべきか。
妙にスピード感のあるゲーム的文章の中に、偏執的な設定マニアの片鱗が見える。
情景描写に多く文章を割いている。ビジュアル系ラノベだろうか。
登場キャラの自己主張がやたら強く、気になる人は気になるかもしれない。
北山大詩 エクスプローラー(1〜3)
・富士見ミステリー文庫(続刊)
現代異能。ちょっと能力が都合よすぎるんじゃないの? と思ってしまった。
1巻序盤の「現代犯罪本から抜き出してきました!」な手口がかなりきついかも。
2.5
-さ行 9      
佐々原史緒 スイートホームスイート(1〜2)
・ファミ通文庫(続刊)
現代で唐突に貧乏小国を相続する話。国民は魔物。
舞台自体はそこそこ面白くてよい。キャラもラノベ的にわかりやすい。
あと1巻くらいで終わりそうな打ち切り展開なのが大変気になる。
4.5
佐藤了 私のKnightになってよネ!(1〜2)
・ファミ通文庫(続刊)
現代学園異能。異能に目覚めた少女が主人公を巻き込んでいくが実は、という話。
1発ネタだから許されるストーリーだと思っていた。続編が出たのでそうでもないらしい。
4.5
椎野美由貴 バイトでウィザード(1〜10 短3)
・角川スニーカー文庫(続刊)
現代学園魔法。役所で管理された魔術師が免停講習やら労災申請やら。
長編前半はシリアスとギャグが混沌状態だったが、妙に重い話へとシフト。
その重い話の中でも、ギャグキャラはそのまま、シリアス主人公へしわ寄せが行く。
ギャグキャラは怪我をしないが、シリアスキャラは致命傷を受けるし、死ぬ。
そういう意味ではなかなかに興味深い作品だった。長編は概ね完結。
5.5
時雨沢恵一 アリソン(1〜4)
・電撃文庫(完結)
ドイツ風仮想空軍。終戦後への変遷を描く。
軍事兵器関係が好きな作者の作品は、描写がくどくなりやすい。これも該当する。
鈴木鈴 サンダーガール!(1〜3)
・電撃文庫(続刊)
学園+異能+退魔。他に説明のしようがないが、スタンドバトルは足してもいいだろう。
並の電撃文庫ラノベらしく女性キャラ9割、が8割になった。男性キャラは本当に空気。
テーマは女性同士の友情か? 伝奇風キーワードが好きならどうぞ。
須藤頂 彼女はミサイル(1〜3)
・MF文庫J(完結)
現代非日常コメディ。ネットアイドルを中心としたサブカルチャー活劇とでも言うか。
要素のごった煮感と勢いはすごい。よく詰め込んだものだ。
他にない題材を扱う作品として評価できる。実にライトでいいのでは。
須藤頂 キミを救う最初の呪文(1〜2)
・MF文庫J(完結)
学園魔法ファンタジー。萌え描写に傾倒している。
未来から主人公を殺しに来た子孫が主人公の家に居候して云々。
2巻は無理やり続けたようだが、詰め込みすぎで面白くはない。
瀬尾つかさ 琥珀の心臓
・富士見ファンタジア文庫(単巻)
異世界に召喚された学生たちが云々の王道ファンタジー。
主役たちは魅力的だが、他は敵を含めて空気のようだ。
時系列のゆらぎさえなければ、素直におもしろいのだけども。
4.5
瀬尾つかさ クジラのソラ(1)
・富士見ファンタジア文庫(続刊)
近未来SF。宇宙艦隊シミュレーションゲームを地球規模でさせられている世界。
今回はメインキャラ以外も背景ではなくなった。とはいえ敵側の描写はまだ足りない。
ルールがいまいちわかりにくいため、読み手側に盛り上がりが薄いことが問題かな。
続刊で描写がこなれていけば、ルールも把握しやすくなるのだろうか。戦闘図が欲しい。
色々と条件が厳しい気がするが、続きには期待したい。
5.5
-た行 5      
高橋弥七朗 灼眼のシャナ(1〜12+短2)
・電撃文庫(続刊)
現代学園異能。巻き込まれた少年が〜〜という基本形。
日常と戦闘パートはいまいち微妙。甘ったるい恋愛メインとして読むべき作品だろう。
作品の魅力の4割くらいがイラスト。
喬林知 今日からマ王!(1〜13+短2)
・角川ビーンズ文庫(続刊)
A君の戦争? を少女ノベルズ向けに書くとこうなるんだな、という印象。
あっちと比べるべくもなく、まともな主人公の外見&性格のため読みやすい。
文化違いネタを読んでイデオンを思い出した。腐女子ワールドと言うのだろうか。
短編1巻は、シリーズに組み込まなくていい気がした。
4.5
谷川流 涼宮ハルヒシリーズ(1〜8)
・角川スニーカー文庫(続刊)
現代学園非日常コメディ。内容はSF+ラノベ的テクスチャ&キャラデザイン。
読みにくい文体の悪さは、平均的な男子高校生の主観表現なのだろうか?
そのためか1巻が壁になるが、越えればキャラ描写と会話で読める。
イラストは効果的な部分、特に新キャラのビジュアル描写にはほぼついている。
挿絵込みでのライトノベルとしては理想的な形に見える。
谷川流 学校を出よう!(1〜6)
・電撃文庫(完結)
現代学園異能。肩が凝る文体なのは変わらなかった。
SFテイストを主軸に置いているのと、登場人物の言動以外がシリアスな点が違う。
キャラクター性はトーンダウン。イラストの配置が効果的でないからだろうか。
3.5
十月ユウ その本、持ち出しを禁ず 戒書封殺記(1)
・富士見ファンタジア文庫(続刊)
学園異能。完璧ヒーローな司書がタイトルのとおりに活躍する話。
少女ノベルズの雰囲気。主人公に好感が持てずいまいち。
-な行 4      
中村九郎 黒白キューピッド
・集英社スーパーダッシュ文庫(単巻)
学園異能ファンタジー。ファンタジーの部分を強く強く強調したい。
ストーリー、キャラクター、口調、あらゆる部分が詩的でファンタジック。
読むのに体力がいる。ある種の才能だろう。
よくよく読んだらクライマックスで誤字ってやがりました。すばらしい。
2.5
中村九郎 ロクメンダイス、
・富士見ミステリー文庫(単巻)
最強のファンタジー。黒白キューピッドが進化してしまった。
このセンスは真似できないだろう。奇書として価値がある。
−10
西尾維新
・追記
戯言遣いシリーズ(1〜9+用語集)
・講談社ノベルス(完結)
近未来ミステリーだったが、後半は人外バトルへ。
全編にわたって言葉遊びのような文章になっている。
普通に使われない漢字が多く、その中にたまに誤字があるから始末が悪い。
登場キャラを手早く処理し、登場人物が一定以上増えないようにしていたのは面白かった。
生き残ったキャラも後半に登場するなど、配置がうまいのだろうと思う。
主人公が過去の行動を悔いる描写がよく出るが、内容は最後までぼかされていた。
行動基点が描写されないと物語に入り込みにくいのだな、と感じた。
とりあえずハッピーエンドではあったので、よしとしよう。
作中のライバルキャラを主役に据えた外伝が3冊出ているようで、見つけたら読んでみようと思う。
西尾維新 新本格魔法少女りすか(1〜2)
・講談社ノベルス(続刊)
現代異能。文章が全体的にくどい。
慣れるまでがきつい、と判断した。再読する。
2.5

-は行 2

     
深見真 疾走する思春期のパラベラム
・ファミ通文庫(単巻)
近未来学園異能ガンアクション。
目立たない主人公が世界の裏側に潜む事象に触れ、異能を手にする。
ヒロインの口調が2ch風なのが気になるが、まあまあ面白い。
次巻への引きがうまいが、出るかどうかはわからない。
古橋秀之 ブラックロッド三部作(1〜3)
・電撃文庫(完結)
近未来エログロバイオレンス。ゾンビと吸血鬼と娼婦と坊主がジャンクな都市で跋扈。
1巻目だけだとくどいが、巻が進むごとに描写が洗練されて読みやすくなる。
それぞれの要素は惹かれるものがある。
-ま行 5      
御堂彰彦 付喪堂骨董店
・電撃文庫(単巻)
現代異能。短編形式で奇妙な力を持った物品についての事件を描く。
使うと大抵不幸になる。ドラえもんとか喪黒腹蔵とかの系譜だろう。そこそこ面白い。
宮部みゆき ブレイブ・ストーリー(1〜2)
・角川ノベルス(完結)
異世界召喚ファンタジー。同名映画の原作。
このまま映画化されているなら面白いな、と思わせる描写が多々ある。
作品単体としては普通。
深山森 ラジオガール・ウィズ・ジャミング
・電撃文庫(単巻)
近代ファンタジー。
近代戦争時代をモチーフに、軍事機密とされる天気情報をゲリラ放送で流す少女の話。
電撃文庫の時代背景はこんな感じのが多い。電撃開拓戦争時代とでも言うか。
爽やかな終わり方でそこそこ面白い。
六塚光 タマラセ(1〜5+短1)
・角川スニーカー文庫(完結)
現代学園異能バトル。全体的な描写は軽め。
作者のアイデア量と面白さが比例するジャンルだが、地味ながら平均的だろうか。
読みやすいが、暴力的描写だけ妙に力が入っている。完結したのは評価。
本宮ことは 幻獣降臨譚(1〜2)
・講談社X文庫(続刊)
中世風ファンタジー。精霊や幻獣が普遍的にいる世界。
1巻をまるまる前フリにするなど、展開がなかなかあざとい。
平民の泥臭さの表現と世界観がよくできている。続きに期待。
-や行 3      
ヤマグチノボル ゼロの使い魔(1〜9)
・電撃文庫(続刊)
異世界召喚魔法ファンタジー。戦記ものがストーリーのベースになってはいる。
萌え描写を前面に出しているため、他の世界設定などは作ってはあるようだが二の次。
恋愛パートがジャンプ的な引き伸ばし方。客層を狙いすぎてくどい。
山原ユキ レゾナンス
・角川スニーカー文庫(単巻)
学園異能。認識することで世界を変える能力を持った人間の1人を主人公に据えた話。
よくある厭世的主人公とダウナー系ヒロインども。すっきりしないな。
雪乃紗衣 彩雲国物語(1〜10+短2)
・角川ビーンズ文庫(続刊)
中国系政治ファンタジー。1人の女性のサクセスストーリーを描いている。
女性向け小説らしく、見目麗しい男性に囲まれる形になるが、雰囲気がいい。
主人公は強い女性を描いており、晩婚型の女性にウケているのかもしれない。
短編は人物を微笑ましく掘り下げており、よい形。お勧め。
8.5
吉田茄子 ヒドラ―HYDRA―(1〜2)
・富士見ミステリー文庫(完結)
冬山の寒村で起こる奇病を巡る話。文章、イラスト共に幻想的。
耽美系というのだろうか。少女ノベルス的な雰囲気。全体は普通。
4.5
-ら行 0      
-わ行 1      
渡瀬草一郎 空ノ鐘の響く惑星で(1〜11)
・電撃文庫(続刊)
ファンタジー戦記。天に浮かび、民に恵みを生み出す4つの御柱を中心とする。
SF風味の中世RPGゲーム風ファンタジー。魔法要素はあまり出ない。
その実は主役3人の三角関係を見守る恋愛小説かもしれない。
爽やかですっきりした読み口。お勧め。